去年、スイス・イタリア旅行に行った際の内容をブログにまとめました。妻と2人で行った個人旅行でしたが、大きなトラブルもなくスイスとイタリアを満喫出来ました。
スイスは春・夏がシーズンです。私たちも去年の今頃(2~3月頃)、色々と旅行に備えて準備を始めていました。
準備の中で特に色々と調べたのが鉄道での移動について。通常の鉄道移動の他、スイスではベルニナ特急、イタリアではフレッチャロッサと呼ばれる特急電車にも乗ります。
チューリッヒからフィレンツェまでの鉄道の旅なので、なかなか移動距離があるんですよね。
色々と調べ考えた結果、「ユーレイルパス」というヨーロッパで使える鉄道フリーチケットを使用する事にしました。事前に公式Webページから購入しましたよ。(
ユーレイルパス公式ページ)
今日はユーレイルパスを選んだ理由や実際に使ってみて感じたレビュー等についてまとめたいと思います。
ちなみにユーレイルパスについては過去のブログでも紹介しています。
今回のブログでは、ユーレイルパスの概要はほどほどに、事前に調べてわかったことや実際に使って感じたレビューを中心に書いていきたい思います。これからユーレイルパスの購入を検討されている人の参考になれば幸いです(._.)
【ブログ主題】
- ユーレイルパスの購入を決めたポイント(利便性とセーバー特典)
- スイス旅行者はスイスの交通パスとも比較すべし
- ユーレイルパス購入後にすべき事
- ユーレイルパスを実際に使ってみて
では早速参りましょう。
1.ユーレイルパスの購入を決めたポイント(利便性とセーバー特典)
ユーレイルパスは、ヨーロッパの特定の鉄道・特定の期間において、鉄道の乗り降りが自由になるフリーパスです。
ユーレイルパスを選んだ理由の1つに「利便性」があげられます。
普通に鉄道の旅をしようとすると、移動の度に駅でチケットを購入する必要が出てきます。良く知っている土地であれば気になりませんが、初めてのヨーロッパともなると毎回場所と金額を確認しながらチケットを購入するのは結構時間と労力を使うと思うんですよね。※語学に自信が無ければ尚更大変です。
更に、ヨーロッパでは電車の時刻が変わる事が良く起こる事なので、ある程度時間にも余裕をもって行動しなければなりません。
そんな中、このユーレイルパスがあると対象となる路線においては都度チケットを買う必要がありません。旅の利便性がぐっと上がります。鉄道の発車時刻と場所だけ気にすれば良いので、これだけでヨーロッパ旅行初心者の私たちはとても気が楽になりました。
余談ですが、スイスもイタリアも基本的に駅に改札がありません。
無銭乗車が出来てしまいそうですが、車内では定期的に(たまに?)チケットの点検が入ります(バスも同様)。チケットを持っていなかったり不正が見つかると、正規の金額に加え罰金90スイスフラン(約1万円)を支払う必要がありますので、うっかりチケットを持たないまま乗車しないよう気を付けましょう。
そしてもう一つ購入のポイントとなったのが「セーバー特典(お友達割引)」です。
ユーレイルパスは結構高額なんです。
私たちの場合「ユーレイル2ヶ国セレクトパス(イタリア―スイス)6+1日 2等」のチケットをセーバー特典を付け「71,922円(※)」で購入しました。「+1日」というのはこの時たまたま実施されていたキャンペーンの特典です。少しお得に購入する事ができました。
※2人分、2017年3月購入時の価格です。
※レートやその時のキャンペーン状況によって内容は変わります。
※ベルニナ特急やフレッチャロッサの席予約料は別途費用がかかります。
私たちの場合、夫婦二人一緒に移動する事になります。同じ列車に乗り2~5名が一緒に行動する場合、「セーバーパス(お友達割引)」という特典があり購入金額から約15%オフとなります。かなりの割引率です。という事で、2人以上で一緒に行動する人はお得にユーレイルパスを購入する事ができるわけです。
当時と同じ条件で購入画面を選択し、セーバー特典無しと有りで比べてみましょう↓
※価格の部分を赤枠で囲っています。

セーバー特典無し
大人2人、2等、6日間のチケット「91,000円」が、「一緒に旅するとお得です」にチェックを入れると、、
↓

セーバー特典有り
「77,800円」になりました!本来ユーロで販売されているので、その時々で価格は若干変わると思います。既に去年と比べて価格が高騰していますね。
とはいえ、これだけ特典が付いても鉄道のエリアや回数、距離によってはユーレイルパスの方が高くついてしまう場合があります。以前の記事でも書きましたが、まずは自分の旅程を洗い出し、実際にかかる費用を算出してみて下さい。面倒ですが、その上でユーレイルパスの価格と比較されるのが良いと思います。
私たちのように「日々鉄道で移動する」「物価の高いスイスを移動する」等の要素があるとユーレイルパスを買った方が費用的にもお得になるケースがあります。
ユーレイルパスの価格をチェックしてみる
ユーレイルパス【公式】
2.スイス旅行者はスイスの交通パスも調べよう
物価の高いスイスでは国内で使えるお得な鉄道パスが存在します。
旅行先にスイスが入っているのであれば、ちょっと面倒ですがユーレイルパス同様、こちらを使った場合の費用も比較することをお薦めします。パスの概要と費用だけ簡単にご紹介↓
①スイストラベルパス(Swiss Travel Pass)
主な鉄道、バス、湖船、都市交通が乗り放題で利用できるパス。気軽で自由なスイス旅行を楽しむためには欠かせません。主要都市の市内交通や全国約500カ所の美術館・博物館が無料になるほか山岳交通の半額割引などの特典もついています。
引用元:スイス政府観光局サイトより
⇒アクティブに行動する人(長距離・頻繁に使用する人)向けのパスです。鉄道だけでなくバスや湖船なども対象となります。美術館や博物館に行きたい人にとっては更にお得になります。
【スイストラベルパス 価格】
(引用元:スイス政府観光局サイトより)
②スイストラベルパス・フレックス(Swiss Travel Pass Flex)
主な鉄道、バス、湖船、都市交通が乗り放題。利用範囲も特典もスイストラベルパスと同じですが、自分で使用日を選ぶことができるため、よりフレキシブルに使えるパスです。
引用元:スイス政府観光局サイトより
⇒連日ではなく使用日を選ぶ事ができます。その分チケット代はスイストラベルパスに比べ若干割高です。
【スイストラベルパス・フレックス 価格】
(引用元:スイス政府観光局サイトより)
③スイス ハーフフェアカード(Half Fare Card)
スイスの主な鉄道、バス、湖船、主要都市90カ所の市内交通を半額で利用できるパス。スイストラベルパスの使用範囲路線のほか、割引区間である山岳交通(登山鉄道やケーブル)などもすべて50%割引となります。
引用元:スイス政府観光局サイトより
⇒山岳リゾート地帯や滞在型人向けのパスです。色々なブログやサイトを見てみるとこのハーフフェアカードを薦められている人もいました。結局毎回チケットを購入する手間はかかりますが、価格重視の人は費用を比べてみてください。※私はハーフフェアカードを使った場合も想定して価格を比べてみましたが、結果的にユーレイルパスの方が安くつきました。
【スイスハーフフェアカード 価格】
(引用元:スイス政府観光局サイトより)
スイス交通パスはコチラのサイトからもチェック出来ます↓
ユーレイル公式サイトからスイス交通パスをチェック
3.ユーレイルパス使用時の注意点

FedExで届いたユーレイルパス
ユーレイルパスは、購入すればそれだけでいいわけではありません。
①パスの利用開始手続き(アクティベーション)を済ませる
②ユーレイルパスに使用日を事前に記入しておく
③乗車前に乗車・降車駅を都度記入しておく
この辺のポイントを抑えておく必要があります。
①パスの利用開始手続き(アクティベーション)を済ませる
パスの利用開始手続き(アクティベーション)が必要になります。
事前に使用日と終了日を申告しておく作業です。
これは「現地で使用日当日、最初に鉄道駅で処理する方法」と「Eurailパスを購入する際に事前に申告しておく方法」の2通りあります。私の場合は旅程が決まっていたので購入時にWebでアクティベーションを済ませました。
詳しくはこのページでも説明されています。
②ユーレイルパスに「使用日」を事前に記入しておく
これは書いたままですが、ユーレイルパスに使用する「日にち」と「月」を書く欄がありますので、事前に自分で記入しておきましょう。
書いていないと、乗車時にチェックされた時罰金対象になる事があるみたいです。
③乗車前に乗車・降車駅を都度記入しておく

ユーレイルパスに駅名を記入(汚い字ですみません)
これもユーレイルパスのルールのようです。
私の場合は乗車するギリギリ前だったり、乗ってからササッと電車の中で書いていたりしました。
先ほどの①~②の方が大事だと思いますが、真面目に毎回記入していました。
4.ユーレイルパスを実際に使ってみて…

実際に届いたユーレイルパスケース
で、実際にユーレイルパスを使ってみての感想ですが、個人的にはとても使い勝手の良いフリーパスだと思います。
何か所か予定していなかった駅を使う事もありましたが、そんな時もユーレイルパスに駅名を書くだけで良いのでお得な気分になりました。
また、スイス・イタリア旅行では約13回程電車を使いましたが、ササッと駅名を記入するだけで乗車できるので思ったより気持ちが楽でした。
しかも2人一緒に行動するセーバーチケットなので、どちらか一方が書くだけで済みます。基本私が書いていましたので、妻は更に楽ちんです。とても快適な旅になりました。
という事で、鉄道を多用し長距離を移動するプランの方、ヨーロッパ経験のあまりない方にはとっても便利なパスだと思います。ユーレイルパス、お薦めです。
参考にしてみて下さい。
ユーレイルパスの費用や内容はコチラの公式サイトでチェックできます↓
ユーレイルパス【公式】
ではでは~
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