ハウルの動く城は「心」がテーマ?謎が多いけど面白い!【考察・感想】

今更ながら「ハウルの動く城」を観たのですが、これがとっても深い話で面白かったです。というか一回観ただけではちゃんと理解できませんでした。

最近は考察サイトなんかを読み漁ってしまう程。ただ、観終わった後は今後の生き方(と言ったら少し大げさかもしれないけど)について考えさせられる部分もあり、メモとして感想を書き残しておきたいと思います。

という事でこの記事には「ハウルの動く城」のネタバレ要素もあるのでまだ観ていない人はお気を付けください。

■今回のブログ主旨

  • 「ハウルの動く城」原作(小説)と映画
  • ハウルの動く城のテーマは「心」?
  • 感想

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「ハウルの動く城」原作(小説)と映画

この作品、元となっている小説(原作)があります。しかも1986年刊との事で大分前の作品ですが、日本語訳が発売されたのは1997年、ジブリ映画が公開されたのは2004年11月20日です。

※それを今日(2018年11月25日)やっと観たわけです。。

イギリスの作家ダイアナ・ウィン・ジョーンズのファンタジー小説『魔法使いハウルと火の悪魔』(原題:Howl’s Moving Castle)を原作とし、呪いで老婆にされた少女ソフィーと魔法使いハウルの奇妙な共同生活が、宮崎監督により「戦火の恋」を柱として脚色され描かれている。

引用元:ウィキペディア「ハウルの動く城」ページより

『魔法使いハウルと火の悪魔』(まほうつかいハウルとひのあくま、原題: Howl’s Moving Castle)は、ダイアナ・ウィン・ジョーンズ作のファンタジー小説。1986年刊。日本語訳書が1997年に出版された。翻訳者は西村醇子。

引用元:ウィキペディア「魔法使いハウルと火の悪魔」ページより

原作を読んでから映画を観たらもう少し見方が変わっていたと思います。それくらい、前情報ゼロで観ると「これってどういう意味?」と思うシーンが多々あります。

序盤から火の悪魔「カルシファー」が登場しますが、最初は全くの脇役だと思って見ていました。しかし後々かなり重要なポジションである事がわかってきます。原作はどんな雰囲気のキャラなんでしょう?映画はだいぶかわいい感じでしたね。

その他、原作と映画の違いとして、

  • 原作ではソフィー(主人公)が魔法使いであるのに対し(生命を吹き込む魔法が使える)、ジブリ映画ではその事への説明がない(実際は魔法使いかもしれないけどよくわからないような演出)
  • 戦争背景は映画オリジナルで原作にはない

等々があります。

ジブリ作品を観てから小説を読むと、映画で理解しきれなかった点について良くわかるみたいなので、こっちも興味ありますね。

ハウルの動く城の作品テーマは「心」?

映画を終えた後の感想として、

  • ソフィーが途中若返ったり老婆に戻ったり、あれは何だったのか?
  • 戦争ってどことどこがしているのか?
  • ハウルの動く城がワープするシーンがあるけどあれは何なのか?
  • ハウル時々情緒不安定じゃない?
  • カルシファーとハウルの関係って?
  • カカシのカブ王子って誰の魔法でカカシになったの?

など、色々な疑問が残りました。ただ、「なんだよこれ(怒)!」という感情よりも、純粋に「〇〇は何だったんだろう・・・」とフワッと気になってしまう、どこか夢を見ていたような不思議な感覚が残る、そんな印象です。

色々と考察ページを読み漁っていた所、辿り着いたこのサイトを読んでとても理解が深まったのでご紹介↓

RIRISM -遊べる学び舎- ハウルの動く城【完全考察!謎の解説】宮崎駿が伝えたいメッセージ

考察とは言えかなり的を得ている印象、「そうだったのか~」と色々疑問が晴れていきます。

考察なので100%正しいかはさておき、とても深く考えられていますし、何よりジブリ全体に精通している方のようなので説得力があります。

この記事冒頭の一文を引用します↓

これまで、色んな人の感想を見聞きしましたが、
皆さんがおっしゃる通り、確かに「曖昧」「意味が分からない」「設定がふわふわしている」「結末が不完全燃焼」と感じる作品です。

・・・しかし、考えてみて下さい。

「あの天才、宮崎駿監督が、そんな事をしますか?」と。

どこぞの三流の監督ならいざ知らず、あの宮崎駿監督が、

「設定練り込めなくて、曖昧になっちゃった!」
「製作時間が足りなくて不完全燃焼になっちゃった!」

などという、凡ミスを犯すわけがないと、僕は感じてしまいます。

引用元:RIRISM -遊べる学び舎- ハウルの動く城【完全考察!謎の解説】宮崎駿が伝えたいメッセージ

宮崎駿愛を感じるのと、確かに!と実際思いました。

ハウルの動く城のテーマについて、「心」がテーマになっているという考察があるのですが、確かにこの作品「心」という言葉がたくさん出てきます。

RIRISMの考察ページで面白かったのが、「主要キャラクターが心の中の主要な意識を表している」という部分です。これは実際どうなのか、特に宮崎駿監督も公表していませんし何ともわかりませんが、この考察当たっている気がします。。

主要キャラクターには皆カラー・個性があって、メインの登場人物(ソフィー、ハウル、カルシファー(と城)、荒地の魔女)が皆様々な形で変化・成長していきます。ラストにかけてはソフィーが他のキャラクターに愛情を持って接する事で、皆に変化のきっかけを作っていく展開もあります。この作品からは、

・「心を解き放つ・本心で生きる」事の大切さ

・愛情を持って接する事で人を変えられる

こういったメッセージ性を感じました。

感想

色々と理解に苦しむ部分もあったのですが、個人的にはジブリ作品の中でも上位に入る面白い作品でした。年齢的なものとか観たタイミングもあったのかしれませんが、「気づき」をたくさんもらえました。

実際、この映画は賛否の分かれる結果になったようです。

理由は「意味がわからない」だったり「うまく最後まとめきれていない」といった感想が多かったようです。

興行収入としては「千と千尋の神隠し(304.0億円)」に次ぐ2位で「196.0億円」ですので、結果は残していますね。当時の注目の高さも伺えます。

ハウルの声優が元SMAPの木村拓哉という事も話題になっていましたね。

実際、ハウルの声を聴いたときはあまりキムタクっぽくなくていい意味でびっくりしました。

「声優も出来るんだ~」と感動。イケメンでミステリアスな魔法使いという設定もなんでもできてしまうキムタクに合っています。

「映画の内容がわからない」という批判も多いようですが、もう本当にその通りで、この作品って何も設定への説明がないんですよ。

魔法使い、魔法、呪い、戦争など、必死で観ている側が読み解こうとしなければ全てを理解する事はできないですし、本当の意味で初見でついていけるのは原作を読んだことがある人くらいなのでは、と感じる程ふわっとした感じです。

結果、内容をあまり理解できたかった私は考察ページや宮崎駿監督の当時のインタビュー記事などを読み漁っていたわけです。

そして、宮崎駿監督のこのインタビュー内容に出会ったのですが面白かったのでメモしておきます↓

雑誌「Cut」の2008年9月号と2009年12月号のインタビューで語られた内容で、現在は、『続・風の帰る場所』に収録されています。

宮崎:

『ハウル』の評価には怒ってますよ、ものすごく! 殴りにいこうかと何度も思って(笑)。
説明するための映画は作らないと決めた以上、俺は説明しない!っていうことでやったら、やっぱり半分ぐらいの人はわからないみたいなんですよね。これはきわめて不愉快な現実でしたね。

これは前から感じてたんですけど、理屈が通ってるのが好きだっていう人たちはいるんですよ。その人たちは映画を観なくてもいいと思うんだけどね、僕は(笑)。と言ってもしょうがないんで。お客さんがお金を払ってくれるんですから。

…中略

『ハウル』の場合はモチーフに魅力があり、同時にそれが罠だったんです。どんどん年寄りになっていくお客さんたちに「若返ることが素敵なことだ」って言えるのか。年をとってもイイジャンとか、若いことだけがいいんじゃないとか、やっぱやりたいじゃないですか。そこだけは曲げたくなかったらから話がややこしくなりました。

『ハウル』は、ほんとに骨の髄まで考えた末の作品ですからねえ。「考えりゃいいってもんじゃない」っていうのも鈴木さんに言われたけど。「そりゃ考えたことのない奴が言ってることだ!」って言いたくなるぐらいね。「俺と同じぐらい考えてみろ!」とかね(笑)。そのぐらい考えました。

ダイアナ・ウィン・ジョーンズ(原作者)……ぼくは彼女の罠にはまりましたね。 彼女のストーリーは、女性読者にとってはすごくリアリティのあるものなんです。 ですが、彼女自身は世界の仕組みがどうなっているのかということに全然関心がない。

…中略

使われる魔法にも何のルールもないですし、そうするとまあ、収拾がつかなくなるわけです。
でもぼくは、そのルールを逐一説明するような映画は作りたくなかった。それは、ゲームを作るようなものですから。
だから、ぼくは魔法の理屈を説明しない映画を作ったんですが……そしたらぼくも途中で迷子になってしまった(笑)

なぜかはわからないんですが、この映画に対する反応は極端なものばかりでしたね。
心の底から好きだと言う人と、まったく理解できなかったと言う人がいました。散々な経験でしたよ(笑)。

引用元:『続・風の帰る場所』

どうやら監督本人も「あえて説明をしない」というスタンスだったようです。であればもう責めることも出来ませんね。

色々書きましたが、この作品からは自分の弱さと向き合う事、愛情を持つことの大切さ、みたいなものを感じました。

主人公であるソフィー・ハウルの成長に、きっと感動すると思います。

「あえて説明しない」と説明した宮崎駿監督。

「このシーンに宮崎駿監督はどんな意味を込めているのだろう」と、謎解きのように何度も繰り返し観て、発見を楽しむ事が出来る作品かもしれません。

※既に2回見ました。

周りの人の感想も気になるので、もう少し色々考察・感想ブログを探してまわりたいと思います。

ではでは~

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